エムシーデジタル社との共催ウェビナーにIoT第一事業部の小濱さんが登壇しました

2024年7月10日(水)13時00分~14時00分、エムシーデジタル社との共催ウェビナー「こんな物流DXはいやだ!課題から紐解く物流DXの進め方 2025年の崖を乗り越えるポイントを徹底解説」が開催され、IoT第一事業部の小濱 裕士さん(以下 小濱さん)が登壇しました。

本ウェビナーには小濱さんのほかに、エムシーデジタル株式会社のモビリティ部門 部門長の平山 遊喜さん(以下 平山さん)とモデレーターとしてエムシーデジタル株式会社の佐伯 慎太郎さん (以下 佐伯さん)の2名も登壇し、物流DXに関する失敗事例を挙げながら2025年の崖問題を乗り越えるためのポイントを紹介いたしました。

※本ウェビナーのアーカイブ動画はこちらからご覧いただけます。
https://vimeo.com/982074970/bf06f73027

①DXプロセスと2025年の崖問題

はじめに、DXプロセスと経産省がDXレポートにて発表したDXの足枷となっている2025年の崖問題とは何かについて解説いたしました。

DXの一般的なプロセスはデジタイゼーション、デジタライゼーション、デジタルトランスフォーメーションという段階で変容します。デジタルトランスフォーメーションにいきつくまでには労力が必要で大きな課題があります。
経産省がDX レポートで発表した2025年の崖問題として6つの課題が挙げられます。

②物流DXとは

次に物流DXについてのターゲットやソリューションについて当社で行っている物流DXの3つのソリューション支援を具体例にあげて小濱さんから紹介いたしました。

物流について、業界とモノの動きを示した図。

業界によって配送ルールが決まっているため、一気通貫ですべての業界に対応できるものをシステム化するのは難しく、サプライチェーン全体の最適化を物流DXの対象としていると語る小濱さん。

当社で行っている物流DX支援紹介

当社で行っている物流センターのソリューションについて輸配送支援と構内作業支援の3つを紹介。

1.AI配車の活用

日々のオペレーションや物流拠点の見直しをAI自動配車システムにて行った輸配送支援の事例を紹介。またこのシステムを導入し、令和4年に経済産業省から表彰されました。

2.IoTと融合したDX化領域

車両にIoTセンサーをつけることで車両や荷物の位置データを可視化し、配送品の品質管理やルート分析などを行う仕組みを取り入れた輸配送支援の事例を紹介。

3.位置情報を活用した物流センターDX

労務管理や機械の稼働時間等のデータを位置情報と組み合わせ可視化し、様々な課題の改善を行う構内作業支援の事例を紹介。

③こんな物流DXはいやだ! 事例4選

汎用化が難しく難易度が高い物流DXの課題に対して行った解決策の4つの失敗例について紹介いたしました。

ドライバー確保や労働時間の改善のために、スマホに配送ルートをリコメンドするアプリを導入したが、住所の表記にばらつきがあり地図上で別の住所が表示される、同じ住所でも入口がどこか・どの建物かわからず逆に生産性が悪くなってしまった事例。

 

属人的になっていた業務を自動配車システムに変えたことでシステムに登録するデータの登録に工数がかかり、逆に手間が増えてしまった事例。

 


在庫の可視化や営業所の作業削減のために物流センターにWMSを設置し標準化を進めたが、逆に拠点の商品ロスや機会損失になってしまった事例。

 

DX推進のためデジタルツールを全社に導入したが、導入費用だけがかかり使用してもらうまでがうまく浸透しなかった事例。

これまでに挙げた物流DXの4つの失敗事例をステークホルダーの関係性という観点からまとめ、物流業界ではステークホルダーが多く存在するためどこかに問題が生じ、いわゆる崖の問題が起こっていると説明しました。

最後に、物流DXにおける崖を解決するための各ステークホルダーの解決策をまとめて紹介いたしました。

閉じたところだけで問題を解決し、コミュニケーションに偏りがでてしまう傾向にあります。多くのステークホルダーがいるためにどこかで摩擦が生まれ、うまくDXやデジタル化がすすめられないのが物流DXの難しいところと語る佐伯さん。

幅広いステークホルダーの中で全体として進めていかないと崖が発生してしまう。また物流においてはモノの流れとデータの流れが特に重要と語る平山さん。

具体的な数字を提示することで同じ土俵で話ができるようにするのがDXツール。課題となっているところをデータ化、見える化していく。それを運送会社だけではなく荷主さん達にも共有し二人三脚でやっていく姿が本来の姿であると語る小濱さん。

質疑応答が行われたのち、本ウェビナーは終了しました。

ウェビナーを終えて

最後に小濱さんよりウェビナーを終えてのコメントをいただきました。

小濱さん:
DXを実現するためのツールを数多くのベンダーが提供している中、ツールはDX推進の手段のうちの一つです。ベンダーは単なるツールの機能提供だけでなく、利用シーンの創造、利用方法、利用後の業務へのインパクトの評価(良し悪し両方)を含めた提案を求められています。

また、物流業界では、発荷主、運送会社、着荷主が複雑に絡み合い、商流、物流ともにかなり複雑な中、適切なツールを適切なシーンで利用できる当社の幅広いコンサルティング能力も求められます。今回は、当社が単なるツール提供者ではなく、「相談してもらえるベンダー」として周知することが重要と考えたことが、今回のウェビナーの企画のきっかけです。共催したMCDigital社は、三菱商事グループのAIエンジニア集団であり、商社ならではのネットワークにより、我々がリーチしにくい業界へ深く入り込まれています。そこで、両者で事例を公開することでさらなる2社の技術やコンサルティング能力を示せると考えました。

今回のセミナーでは、失敗事例を全面的にアピールするのはあまりよくないさないのでは?いう意見もいただいたため、「こんな物流DXはいやだ」とキャッチ―なタイトルとしました。
また今回は、プロモーション推進室若狭さんの最大限のご協力により、2週間という短い集客期間にもかかわらず、おかげさまで217名の参加申し込みがあり大盛況で終了しました。
今後は、参加いただいた方へのフォローを進めるとともに、案件化を目指します。さらに、継続して当社の技術について定期的な情報発信を行っていきたいと思います。

最後になりましたが、ご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました。