
2021年4月7日(水)11時00分~11時30分、住所クレンジングサービス活用ウェビナーを当社とゼンリンとが共同で開催し、ゼンリン IoT事業本部 モビリティソリューション営業部 モビリティソリューション営業二課の永尾 朗さん(以下 永尾さん)と当社IoT事業本部 IoT第二事業部の那須 愛さん(以下 那須さん)が登壇しました。
当日は80名の方がウェビナーへ参加しました。

サービス概要
永尾さんによるサービス概要の説明からセミナーはスタートしました。
住所クレンジングサービスとは

住所クレンジングサービスは顧客の持つ住所データをゼンリンの最新で正確な住所データに変換し、座標や建物情報の付与を行う、画期的なサービスです。
住所表記ゆらぎの正規化から旧住所の最新化まで、「住所」にまつわるあらゆる課題を解決します。

住所クレンジングサービスではゼンリンの約20年分の住所情報を使用しています。
これにより最新の住所情報と古い情報を照合することが可能です。
また全国約3,800万棟の建物情報も使用しています。
建物一軒一軒に建物ZIDという独自の永続的なIDを付与しているため、すべての建物の個別識別が可能となり、効率的なデータ管理へとつながります。
6つの機能について
住所クレンジングサービスには以下の6つの機能があります。
① 住所の正規化
お預かりした住所データの誤っている部分を修正したり、欠けている部分に情報を追加することで最新の正しい住所にする「ゆらぎ補正」と呼ばれる機能です。
「地域通り名」といった細かな住所情報の正規化にも対応しています。

② マッチングレベル確認
住所データが「都道府県、市区町村、大字、字丁目、街区、地番・戸番、建物属性」のどのレベルまでマッチしているのかを分類し、精度を確認することができる機能です。
マッチング精度をまとめたレポートの作成も可能です。

③ 多言語翻訳
クレンジングした住所を英語、中国語(簡体字、繁体字)、韓国語の3か国、4言語に翻訳することができます。
④ 緯度経度付与
住所データに緯度経度を付与します。
地図上に位置情報を可視化させたい場合は、緯度経度の付与は必須となります。
日本測地系、世界測地系の選択が可能です。

⑤ 建物名称の付与
住所データとゼンリンの建物名称データベースを照合することで建物名称の付与を行います。

⑥ 建物ZIDの付与
建物一軒一軒に建物ZIDを付与することもできます。
住所・行政界の変化や同一住所に存在する複数の建物の識別、また地殻変動等による位置情報ズレに効率的に対応することができます。

これらの6つの機能でも解決が難しい課題の場合は人手を用いた補正作業※を実施します。
※住宅地図や電話帳データなどを活用した補正ツールを使った確認作業。
提供方法
住所クレンジングサービスには2種類の提供方法があります。
① APIによる自社システムとの連携
顧客側でクレンジングを行うことが可能です。
定期的に住所クレンジングを行いたい方向けの提供方法となります。
② 処理作業の業務委託
住所データをお預かりし、クレンジング作業を行います。
不定期や単発でクレンジングを行いたい方にお勧めしています。
活用事例
サービス概要の説明後、那須さんが住所クレンジングサービスの4つの活用事例について紹介しました。
1.【小売・流通向け】効率的なDM配送
市町村合併などにより住所の変更が起こったことでDM が届かないといった事例が発生しています。
住所クレンジングを行い正確な住所を導き出すことで、大事なロイヤリティ顧客が離れていくことやコストの無駄を防止します。
過去には住所の精度を約50%から約90%まで上げた実績があります。
2.【クレジットカード会社・EC向け】不正申し込みの防止
クレジットカードの申し込みや人気商品の通販など住所表記ゆらぎを利用した不正申し込みが近年増加しています。
クレンジングによって住所表記ゆらぎを正規化し、これを照合することで、不審な住所を洗い出すことが可能です。
また名寄せによって1住所1件の受付に絞り、重複した申し込みを把握することで、損害を最小限に抑えることをサポートします。
3.【配送業者、宅配・デリバリー向け】配達先の正確な把握
建物ZIDの付与やマッチングレベル確認を行うことで、ユーザー入力による住所の不備や配達先住所の建物が見当たらないといった課題を解消することができます。
4.【経営企画部門、ITコンサル向け】DX推進
社内の各部署で管理されている顧客データを建物ZIDによって名寄せすることでDX推進をサポートします。
同一顧客への重複での提案を防止できます。
質疑応答
活用事例の説明後には質疑応答が行われました。
いくつかの質問をご紹介します。
Q.住所の正規化について、どのくらい前の住所まで対応が可能でしょうか?
那須さん:
1995年頃のデータから対応できます。
なお全国レベルでの正規化は2000年頃のデータから対応が可能です。
Q.納期はどれくらいかかりますか?
那須さん:
APIの場合は、5営業日ほどで検証キーを発行させていただきます。
業務委託の場合はクレンジングの内容や件数によって日数が異なりますが、最短でも発注から5営業日ほどはかかってくるかと思います。
Q.価格体系について教えてください。
那須さん:
こちらもAPIと業務委託の2パターンございます。
APIの場合は初期費として30万円、運用費として月額従量制となっています。
業務委託の場合は基本作業費と件数に応じた従量制となっています。
※過去住所や建物名称等でマッチングを行う場合は別途費用が発生します。
Q.郵便番号や住所コードの付与は可能でしょうか?
永尾さん:
当社では住所情報だけでなく郵便番号のデータも整備しているため、付与が可能です。
住所コードについてですが、こちらは国土地理協会のコードを基にしたコードを付与させていただきます。
Q.建物ZIDにはどのような情報が紐づいていますか?
また、建物が増築や建て替えなどで変更になった場合はどうなりますか?
永尾さん:
建物ZIDに付与されている情報というのは住所や緯度経度、また建物名や表札名、部屋番号といった属性情報が紐づいています。
建物の増築、建て替えについてですが、増築の場合には建物ZIDは維持され、建て替えの場合には新しいZIDが付与されます。
インタビュー
最後に、那須さんよりウェビナーを終えてのコメントをいただきました。
Q.オンラインセミナーを実施してみて、手ごたえや参加者の反応はいかがでしたか?
那須さん:
アンケートで参加者の半分以上から満足という評価を頂くことができました。
住所について課題を抱えているお客様にうまくアプローチすることができたようで、ご質問や個別相談も沢山いただくことができました。
Q.今後、他の部門でもオンラインセミナーを開催する機会が出てくると思います。セミナー開催にあたって工夫したことや気を付けた点はありますか?
那須さん:
30分という短い時間に収めることで集中して参加しやすくしました。
また、集客に関しては業種を絞らないことで客層拡大に結びつけ、お客様の社内拡散を依頼することと、合わせて新規顧客情報を得ることを狙いました。
その他 、完全収録型ウェビナーだったのでQ&Aセッションまでご覧いただいたお客様の満足感を損ねないように、想定質問を念入りに考えました。
Q.今後の取り組みがあれば教えてください。
那須さん:
今後は住所クレンジングだけではなく、今期注力商材であるArea Markerのウェビナーを6月頃に実施したいと考えております。
