当社主催ウェビナーにIoT第二事業部の中野さんが登壇しました

2023年12月6日(水)13時00分~14時30分、当社主催ウェビナー「シン・観光振興~サステナブルツーリズム実現に向けた観光テック最新事例~」が開催され、IoT第二事業部の中野 瑞希さん(以下 中野さん)が登壇しました。

本ウェビナーには中野さんのほかに、観光庁 参事官(産業競争力強化)付 課長補佐の森田 祐輝さん(以下 森田さん)、株式会社電脳交通(以下 電脳交通社) 代表取締役社長 CEO 兼 Founderの近藤 洋祐さん(以下 近藤さん)、株式会社フォーステック(以下 フォーステック社) 取締役 CMOの岸 貴義さん(以下 岸さん)の3名も登壇し、サステナブルツーリズムの実現に向けた取り組みや事例についてそれぞれ紹介しました。
中野さんは当社のGPS位置情報ビッグデータソリューション「混雑統計®」を紹介しました。

講演の内容を要約してご紹介します。

① 観光DXの推進について

はじめに、森田さんによる基調講演「観光DXの推進について」が行われました。
森田さんは、観光分野におけるDX推進の考え方や取り組み、また官民連携で実現した観光DXの事例について紹介しました。

観光庁は昨年度、①旅行者の利便性向上・周遊促進②観光産業の生産性向上③観光地経営の高度化④観光デジタル人材の育成・活用という、DX推進に向けた4つの柱を取りまとめました。これを基に地域活性化・持続可能な経済社会、そして観光地域づくりの実現を目指しています。

観光庁における観光DX実証事業の取り組み。「柱」を基に、今年度より、官民でのデータ連携等を通じた観光・地域経済活性化実証事業が行われています。

具体的な事例としては、福井県の観光実態把握・マーケティングモデルケース造成事業が紹介されました。 福井県では「観光地の実態を把握できるデータが乏しい」「施策の立案や商品開発を経験則に頼っている」などの課題を抱えていましたが、データを活用した観光地の実態把握、そしてマーケティングモデルケースの造成を実現しました。

森田さんはDX推進の意義、そして新しい産業への参入に向けた観光地データの活用についても説明しました。

最後に「国としては、主な施策やロードマップを踏まえて、地域・DMO・事業者等における取り組みを後押ししていくとともに、持続可能な観光地域づくりに向けて、引き続き観光DXの推進に取り組んでいきます。」とまとめを行い、森田さんの基調講演は終了しました。

②アフターコロナとなった今の観光調査・観光施策

続いて、中野さんによる講演「アフターコロナとなった今の観光調査・観光施策」が行われました。
中野さんは、人流データが注目されている背景や人流データの活用シーン、活用のメリットなどについて解説したのち、観光客誘致に向けた「混雑統計®」を活用した2つの事例を紹介しました。

事例①兵庫県(朝来市)における観光総合計画立案のための網羅的な調査
事例②鹿児島県(奄美群島)における地域内の周遊促進のための調査
中野さんは、「混雑統計®」による2つの事例の集計結果の詳細についても紹介しました。上の画像は事例①の集計結果の詳細。
事例②の集計結果の詳細。それぞれの事例におけるデータ活用のポイントについても解説しました。

最後に「混雑統計®」のサービス概要を紹介し、中野さんの講演は終了しました。

③ 移送効率化による交通需給のミスマッチ解消

中野さんの講演の後には、近藤さんによる講演「移送効率化による交通需給のミスマッチ解消」が行われました。
近藤さんは現在タクシー業界で起こっている課題や地域交通における課題について説明し、これらに対する電脳交通社のサービス、事例について紹介しました。

タクシー業界で起こっている課題。
タクシーの供給不足は一定の時間帯・地域で発生していると近藤さんは説明しました。
地域交通における課題についても触れました。①人口減少・高齢化②既存交通インフラの撤退・縮小③高齢免許返納の3つに加えて、インバウンドへの交通供給も課題となっています。
電脳交通社の提供する3つのサービス。中でもクラウド型配車システム「DS」は、現在45都道府県の約400社以上、累計で1万5000台を超えるタクシー車両に導入されています。「DS」には、住所・建物検索機能として「いつもNAVI API」、地図上での車両の位置、車両状態の確認として「Google Maps Platform」、住宅地図表示として「ZNET TOWN API」と、当社、そしてゼンリン社のサービスが利用されています。
事例①共同配車による人で不足の解消と効率化、利用者の利便性向上に向けた取り組み
事例②専用配車アプリによるエリア全体の最適化の取り組み
事例③交通空白地帯の改善に向けた取り組み

最後に近藤さんは「国内で新たな交通システムが誕生する可能性もあるが、既存事業者としては、今この瞬間から移動需要をどう満たしていくのか、さらにはインバウンドの利用者に利便性の高い交通サービスを提供できるような仕組みをどのように作っていくのかというところでもさまざまなチャレンジを行っている。引き続き国内の課題解決に取り組んでいきます。」とコメントし、講演は終了しました。

④ IoTスマートゴミ箱『SmaGO』を活用したサステナブルツーリズムへの提案

最後に岸さんによる講演「IoTスマートゴミ箱『SmaGO』を活用したサステナブルツーリズムへの提案」が行われました。
岸さんはごみ問題の視点から見た観光地の課題について解説したのち、オーバーツーリズムに伴うゴミ問題への新しい対策として、『SmaGO』を紹介しました。

日本は先進国の中でも、特に公共スペースでのゴミ箱が少ない国であり、これにより環境・景観の悪化が発生しています。また街中のゴミの海洋流出も問題となっています。
「ゴミ箱の少なさ」は観光客の観光地への満足度の低下にもつながっています。

このような課題を解決するのが「SmaGO」。「SmaGO」にはゴミ問題をポジティブに賢く解決していきたいという意味が込められており、国内では全国26カ所、200台以上が、世界60カ国以上では約80,000台が設置されています。「『SmaGO』の設置が広がれば広がるほど、環境効果は大きくなる」と岸さんは説明しました。

最後にまとめとして「『SmaGO』により、街と企業と人々が一体となったサステナブルツーリズムを推進し、持続可能な観光地の実現のお役に立てれば」と岸さんは述べ、ウェビナーは終了しました。

ウェビナーを終えて

中野さんよりコメントをいただきました。

中野さん:
まずは今回のウェビナー開催にあたりご協力いただいた皆様、誠にありがとうございました。
今回のウェビナーでは自治体や観光業界を中心に約200名の方にご参加頂き、いかに観光DXやサスティナブルツーリズムへの注目が高まっているのかを実感致しました。

私自身、日々お客様とお打ち合わせをするなかで「人流データに興味はあるが、どう施策に活かせばよいか分からない」という声をよく聞くので、混雑統計の事例を中心に紹介させていただきました。
“人流データをどう活かしていくのか”が重要かつ難しい部分でもありますので、単なるデータ提供にとどまらず施策を見据えた提案を心がけ、少しでも多くの地域・企業に貢献できるようこれからも取り組んで参りたいと存じます。