本年度より発足した「サービス改善委員会」。
7月より社内報にて、委員会の活動や進捗状況についての情報を発信しています。
第2回となる今回は、ワーキング委員会の1つである、POI検索改善委員会の活動の目的や取り組み、進捗状況などについてご紹介します。
POI検索改善委員会代表のサービス企画室の金城 陽平さん(以下 金城さん)と、サービス改善委員会推進メンバーの事業推進室の野村 昭宏さん(以下 野村さん)にお話を伺いました。
★第1回記事ではサービス改善委員会の概要や体制などをご紹介しています。
こちらよりご覧ください。


POI検索改善委員会の活動の目的
どのような課題に対処するために委員会を設立しましたか?
皆さんが地図を活用するときに、施設の名称などで検索することはごく普通にあると思いますが、当社の検索エンジンでは、略称や打ち間違いなどで検索に引っかからないことや、「エリア+ジャンル(ex. 品川 ラーメン)」での検索に弱かったり、検索結果の順位に納得感がなかったりといった問題があり、Google検索に慣れ親しんだ個人や法人、カーメーカーなどから、Google検索のような賢い検索ができませんか?と要望を受けてきました。
そこで、検索精度の向上、検索結果順位の適正化を行うことで、ユーザにより適したPOI検索結果を返却することを目的として、POI検索改善委員会は設立しました。
活動について
主な取り組みを教えてください。
主な取り組みとしては、外部の知見・ノウハウを取り込んだ新しいPOI検索エンジンの構築・検討になります。
直近の課題を解決するだけでなく、今後3年、5年先の進化・拡張を見据えると、既存のアーキテクチャに囚われず、大量データの高速処理、AIによるデータマネジメント、ユーザの検索ログ活用によるデータドリブンな改善の仕組みなどを新しく導入することが必要だと考え、ビッグデータ分析を得意とする株式会社フライウィール(以下 FW社)のプラットフォームと連携して検討を推進することに決めました。
FW社の持っているプラットフォームは大量データのAI処理を得意としており、マーケティング分野で顧客情報、購入、閲覧履歴などに基づくECサイトでの広告配信の最適化などで使われているものです。
住所検索/住所クレンジングといったゼンリンGr.のコアコンテンツを活用した住所検索エンジンについては自社で注力して磨きをかけ続ける一方で、3rdPartyコンテンツを含むPOI検索エンジンについては、FW社のプラットフォームとノウハウを活用することによって、短期間で効率的な改善を行うことが出来ると考えています。
FW社にとってもPOIデータの検索エンジンでの活用というのは初めての取り組みになりますが、互いの知見を共有し協力しながら推進しています。

メンバーについて
実働部署を教えてください。
実働部署はプロダクト第二開発部、サービスAPI開発部、サービス企画室の3部署になります。
加えて、FW社のエンジニアを交えて定例MTGを行いながら活動を進めています。
メンバーの多様性は、委員会の活動にどのような影響を与えていますか?
プロダクト第二開発部は地図ナビアプリで活用するという視点で、サービスAPI開発部は基盤APIサービスとして運用していくという視点で、サービス企画室は目指すべき検索エンジンのコンセプトや事業側の視点で、FW社には、GoogleやBingの検索エンジンに実際に携わっていた技術者もいるため、データ処理のスペシャリストとしての視点でと、さまざまな視点・観点から検索精度の改善に向けて取り組んでいます。
進捗状況について
取り組みの進捗状況を教えてください。
現在、地図ナビアプリのユーザログからランダムに抽出した検索ワードをもとにGoogleでの検索結果も参考にして作成した評価用クエリセット(約3,000件)を用いて評価、改善施策を抽出、改善、再度評価を行うといったサイクルを回しながらPoCを進めています。
検証の結果、採用に向けて継続検討の余地があり、 これから、エンジンの検索精度の向上に向けた精度改善、そして精度改善のためにユーザ検索ログを取得する機能を地図ナビに実装しようとしています。
展望について
委員会が今後取り組む予定の重要な課題や目標は何ですか?
まずは、FW社プラットフォームを活用した新しいPOI検索エンジンの基盤化です。
そのうえで地図ナビをはじめ各種to Cサービス、カーナビでの利用と進めていきたいと考えています。
ログが蓄積されていくことで継続的かつ自動的に精度と検索結果順位が改善されることになります。
更に先には、ユーザごとの検索ログが蓄積され特性を把握することで、ユーザの興味や嗜好に応じた異なる検索結果を返すことができる「パーソナライズ検索エンジン」を実現することが、大きな目標になります。

当社サービスにどのような影響を与えたいと考えていますか?
地図アプリ、ナビアプリ、位置情報ソリューションにて欠かせない”検索”の観点で、顧客につまずきやストレスを与えないものを提供したいと考えています。
最後に一言!
金城さん:
自社to Cサービスや、カーメーカーをはじめとするB to Cサービスなどさまざまなお客様に満足してもらえる国内No.1のPOI検索エンジンを実現できるようプロジェクトメンバー一同協力して取り組んでいきます。
野村さん:
改善活動がスムーズに進捗するよう、温かく見守っておきます。
次回は地図ナビ改善委員会についてご紹介します。
